快適で暮らしやすい省エネ住宅

岩手県の温室効果ガス排出量のうち、暮らしからの排出量は、19.3%(2019年度実績)を占め、特に、住まいのエネルギー消費を減らすことは、CO2削減を大きく促します。
光熱費を抑え、健康で快適に暮らせる家、夏は涼しく、冬は暖かい家。
省エネ住宅は地球にやさしいだけでなく、家族が快適、健康に、そして経済的に暮らせる家です。
家族が快適に暮らせる家を選択し、岩手で地球にやさしい生活をしませんか?

寒冷地だからこそ、住宅対策が大切

岩手県を含む東北地方は冬の寒さが厳しいため、特に冬場のエネルギー消費が大きくなります。他の地域に比べ、暖房によるエネルギー消費が大きく、それに伴い、世帯当たりの年間CO2排出量も多くなっています。

地方別世帯当たり年間用途別CO2排出量

地方別世帯当たり年間用途別CO2排出量
※環境省「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(速報値)」を元に作成。

「住まい」の断熱性能を高めましょう

岩手県を含む東北地方は、「住まい」における暖房によるCO2排出量が全国平均の約21%を上回る約36%を占めています。暖房によるエネルギー消費は、高断熱・高気密などの優れた省エネルギー性能を備えた住宅(以下、「省エネ住宅」という。)にすることで抑えることができます。
高断熱・高気密な省エネ住宅にすると、室温を一定に保ちやすくなり、エネルギー消費を抑えるとともに、光熱費の上昇も抑えられ、ヒートショック の危険性も低減されます。

※ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い浴室やトイレへ移動することで急激に血圧が変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす症状で、家全体を一定の温度に保てば、ヒートショックのリスクを大幅に下げられます。

東北地方の世帯当たり
年間用途別CO2排出構成比

東北地方の世帯当たり年間用途別CO2排出構成比
※環境省「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(速報値)」を元に作成。

断熱性と気密性を高め、室内の温度をできるだけ一定に保ちましょう

室内の温度を室外の温度に関わらず一定に保つためには、壁、天井、床などに断熱材を施工し、窓は複層ガラスで断熱性を高め、さらに隙間風が入らないように気密性を高めることです。

「住まい」から逃げる熱・「住まい」に入る熱
出典:エコ住キャンペーン「省エネ住宅へ買換・リフォームしよう」(環境省「COOL CHOICE」ホームページ)を元に作成

断熱リフォームでおうちを快適空間に

断熱リフォームとは、天井・壁・床などの断熱施工や開口部の断熱施工(窓の交換、内窓設置、ガラスの交換など)をすることです。室内に外気の温度や熱が伝わりにくくなります。

断熱リフォーム
出典:エコ住キャンペーン「断熱リフォームとは」(環境省「COOL CHOICE」ホームページ)を元に作成

電球断熱リフォームのメリット

  • 窓から冷気を感じなくなった
  • カビが発生しなくなった
  • 冷暖房の効きが良くなった
  • 部屋ごとの温度差が小さくなった
  • 窓の結露がなくなった

参考ホームページ

COOL CHOICE「エコ住キャンペーン」
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/jutaku/
岩手県 県土整備部 建築住宅課「岩手型住宅」
https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/kenchiku/kojin/iwategata/index.html
国土交通省住宅局 建築物省エネ法
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html

編集協力

Dotプロジェクト
一般財団法人 岩手県建築住宅センター