未来の地球のために
「地球温暖化」という言葉をよく聞くけど、
どういうことだろう?そもそも何が問題なのかな?
地球温暖化のメカニズム
- ①太陽の光によって地球の表面が温められます
- ②温められた熱の一部は、温室効果ガスが逃がさないようにしています(このガスがないと、地球は-19℃の寒い星に…)
- ③温室効果ガスが増えすぎてしまうと、地球を温めすぎてしまいます
これが地球温暖化です。
21世紀末はどうなるの?
(将来予測)
温室効果ガスの中で一番多いのは二酸化炭素(CO2)です。CO2は石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを作るときに空気中に出てくるため、燃やせば燃やすほど大気中にCO2が増えて、地球をどんどん暖かくしてしまいます。
もしこのまま何の対策も取らずに温室効果ガスを排出し続けると、2100年には世界の平均気温が、1850年~1900年を基準として最大5.7℃上昇すると予測されています。
出典:IPCC第6次評価報告書
WGI Figure SPM.8a / Figure TS.8
全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(https://www.jccca.org/)より
地球温暖化が進行すると、南極の氷や氷河が溶けたり、洪水、干ばつといった災害が増えると言われています。また、海の温度が高くなることでサンゴが白化して死んでしまうなど生態系にも影響が出ています。
日本でも、様々な影響が現れ始めています。大雨や短時間強雨の発生頻度は、今後も増加することが予想されており、洪水等の水害の発生リスクが高まる心配があります。また、日本周辺の海面水位は上昇傾向(1.1mm/年)にあり、海面が上昇することにより、高潮や高波による被災リスクが高まることも心配されています。私たちがよく食べているリンゴなどの農産物についても、高温による生育不良や栽培適地の変化によって品質低下などの影響が出てくるかもしれません。
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龍泉洞の台風10号による被害(平成28年)
洞内の通路が水没し、水が溢れ出ている
写真提供:岩泉町
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高温によるリンゴの着色障害
着色期に高温が続くと、着色の進行が遅れたり、着色不良となることが確認されています
引用:全国地球温暖化防止活動推進センターホームページより (https://www.jccca.org/)
身近な気候(気温)の変化
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約65年前の高松の池(盛岡市)
写真提供:梅野克雄さん(元・岩手県地球温暖化防止活動推進員)昔は毎年氷がはり、スケート競技が行われたことも。
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最近の高松の池(盛岡市)
写真提供:梅野克雄さん
二酸化炭素の排出状況
身近なところでも影響が出始めているんだね。
でも、ぼくたち一人ひとりがどのくらいのCO2を
排出しているんだろう。
まずは自分たちの暮らしをふりかえってみよう!
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主要国CO2排出割合と1人当たりの排出量
出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2022年版
全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(https://www.jccca.org/)より -
家庭からのCO2排出量内訳
出典:温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(https://www.jccca.org/)より
日本は、主要国の中で5番目に多くCO2を排出しています。また、一人当たりでは、4番目に多く排出していることがわかります。
家庭のCO2排出量を見てみると、多くを占めるのは照明や家電製品、自動車によるものです。岩手県の場合は、全国に比べて特に暖房や自動車からのCO2排出量が多くなっています。
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主要国CO2排出割合と1人当たりの排出量
出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2021年版
全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(https://www.jccca.org/)より -
家庭からのCO2排出量内訳
出典:温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(https://www.jccca.org/)より
家庭でできる省エネ行動
いわてわんこ節電所では、地球温暖化を防ぐために、家庭でできる省エネ行動を勧めています。ライフスタイルを少し見直して変えていくことで、CO2排出量を抑えることができます。
未来の地球のために、できることから省エネなライフスタイルに変えていきましょう!
買換えをするときに省エネ家電やエコカーを選ぶことで、さらに多くのCO2を減らせるよ!
買換えのタイミングのときには考えてみてね。