荷物の再配達削減
若い世代から、家を留守にしがちな共働きや、忙しい日々を送る子育て世代の家庭でもできること。
地球のために、多くのトラックドライバーのために、荷物をできるだけ1回で受け取ろう。
荷物の約15%が再配達
インターネット通販などの通信販売の伸びとともに宅配便の取扱個数は急伸しています。国土交通省が行っているサンプル調査によると、宅配便の個数のうち、約15%が再配達の荷物となっています。
再配達を労働力に換算すると、年間9万人分相当。宅配ドライバーの10人に1人は1日中再配達を担当している計算になります。
再配達のトラックから排出される二酸化炭素は、地球温暖化を進行させます。
2015年に再配達のトラックから排出された二酸化炭素は、およそ42万トン。
およそ金ヶ崎町面積相当の杉林が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当します。
1回で受け取ることで、約9万人のドライバーと、地球温暖化が進む地球を救うことにつながります。
再配達が多くなる傾向がある世帯
日中、家族が留守にしがちな共働き世帯や、子育て世帯は、単身世帯や3世代以上の世帯と比較すると、再配達が多くなる傾向があります。また、職種別でみると、長時間家を留守にしがちな会社員や公務員が多くなる傾向にあります。
荷物を受け取れない理由1位は、「いつ配達に来るか分からないから」
荷物を受け取れず、再配達となってしまった理由の1位は「いつ配達に来るのかわからないから」で、約42%を占め、高齢層になるほど割合が高くなっています。一方で、再配達の依頼を予定して不在にしていたケース(「もともと不在になる予定だったため、再配達してもらう予定だった」約26%、「配達が来るのを知っていたが、用事が出来て留守にしていた」約14%)は、約4割を占めており、若年層になるほど割合が高くなっています。
できるだけ1回で受け取ろう!
ライフスタイルが多様化した現代は、様々な受取方法が選べるようになってきています。
受取方法を見直すことで、減らせる再配達があります。
「できるだけ1回で受け取ろう」にチャレンジしてみませんか?
荷物を送る時、注文する時
受け取れる
日時が分からない
- ①送る相手に事前に伝えよう
- メールや電話などで、荷物を送ることを伝え、届くことを意識してもらいましょう。
- ②日時指定をしよう
- あらかじめ受けることができる日時を確認して指定しましょう。
受取時間指定サービス
( 環境省「COOL CHOICE」ホームページ)
荷物を受け取る時
忙しくて家で
受け取れない
- 受け取る場所を指定しよう
ご自宅の近くや通勤経路などに受け取れる場所がある場合には、あらかじめ受け取り場所を、宅配事業者の営業所やコンビニエンスストアなどの受け取りが可能な場所を指定しましょう。営業時間内であればいつでも受取れるので便利です。
また、マンションなどに設置された宅配ボックスなど、24時間受取可能なサービスも設置される場所が増えています。
他の用事を
優先したい
- 受取サービスを活用しよう
パソコンや携帯電話で受け取り場所や時間の変更を行える受取サービスを利用しましょう。
受取時間指定サービス(環境省「COOL CHOICE」ホームページ)
職場なら
受け取れるのに
- 職場受取を実践しよう
- やることは、社内の責任者の方が、全社員に向けて個人の宅配物を職場で受け取って良い旨の周知をしていただくだけ。
共働き世帯にとっても、個人の荷物を会社で受け取ることができれば、再配達にならずに済みます。
コストゼロで始められて、従業員の働きやすさの向上にもつながります。
参考ページ
- クールチョイス「できるだけ一回で受け取りませんかキャンペーン」
(環境省「COOL CHOICE」ホームページ) - https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/butsuryu/
- 宅配便の再配達削減に向けて(国土交通省 ホームページ)
- http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_reduce.html