地球温暖化対策地域協議会の活動 ~一関市地球温暖化対策地域協議会気候セミナー~
トピックス県内事例
地球温暖化対策地域協議会は、民生部門(家庭、業務)における温室効果ガスの排出量を削減するため、日常生活の中から対策を実践することを目的としています。
今回は5月29日に開催された、一関地球温暖化対策地域協議会の事例を紹介します。
一関地球温暖化対策地域協議会気候セミナー
今回は5月29日に開催された、一関地球温暖化対策地域協議会の事例を紹介します。
一関地球温暖化対策地域協議会気候セミナー
日時:令和4年5月29日(日)15:00~16:10
会場:一関保健センター1階 多目的ホール
参加者:約60名
セミナータイトル:
「~カスリン・アイオン台風から4分の3世紀~激甚化・頻発化する気象災害に備えて」
講師:千葉 剛輝氏
プロフィール:気象庁情報基盤部長
一関市大東町出身、一関一高理数科卒業、気象大学校卒業後、鹿児島地方気象台を皮切りに気象庁本庁や西日本の気象台勤務後、令和3年度仙台管区気象台長を経て現職、35年間第一線でご活躍の専門家。
講演内容:
- 地球温暖化の実態と予測
- 激甚化・頻発化する気象災害の状況
- カスリン・アイオン台風による豪雨の状況
- 豪雨の予測向上に向けて
- 気象災害に備えてのお願い
私にとって、最も印象的だったのは豪雨の予測向上に向けての「線状降水帯の予測」の部分でした。
2年前の熊本県球磨川流域での災害の際には15時間前の予想雨量が過小だったとの反省から、今ある技術で線状降水帯の予測を開始し(実際に6月1日から)、段階的に対象範囲を狭め、段階的に予測時間を延ばしていくとのことです。
しかし、その的中率は低く、見逃し率は高いと予想され、簡単ではないとのことです。その精度を向上させるには下層水蒸気の量を把握することが重要で、次の「ひまわり」にその観測機材を搭載できないか検討中とのこと。
(一関地球温暖化対策地域協議会 事務局長 佐々木勝裕 記)