【うちエコ診断】エアコンの設定温度を控えめにすると、CO2排出量も削減!

トピックス県内事例

 ご家庭の年間エネルギー使用量や光熱費などの情報をもとに、暮らしに合わせた対策を考えることができる「うちエコ診断」。
https://www.uchieco-shindan.jp/
具体的にどんなことがわかるのか、今回受診いただいた方の事例を紹介します。


今回は、盛岡の集合住宅に3人でお住まいの方の診断でした。

まずはエネルギー消費量の平均比較です。



 

受診者様のご家庭はコンパクトに暮らしており、省エネ型のエアコンを利用するなど省エネにも気を配っているため、同地域にお住まいの3人家族の平均と比較して、電気代が低く抑えられていました。

また、通勤に車を使用していないため、自動車の燃料代も平均よりずっと低く、総じて100世帯中10位のCO2排出量となっていました。


 

次に、その排出内訳を見ていきます。


 

自動車燃料を含むCO2の排出内訳は、暖房が3割、給湯も3割、自動車が1割で、テレビも1割近く占めています。残りの2割が調理食洗と照明、その他となっていました。テレビを24時間付けっぱなしということで、テレビのCO2排出量が通常よりも多くなっています。

 

今回診断した分野は、CO2排出量の多い「冷暖房」「給湯・節水」と「テレビ」の3分野です。

 

現在使用している暖房器具は省エネ型のエアコンと石油ファンヒータでした。

暖冷房の使用時間がさほど長くないのですが設定温度が暖房26℃と省エネに余裕があったので、リビングの暖房の設定温度を控えめにするといった対策を講じることとしました。

 

(診断員からのアドバイス)

設定温度を1℃控えめにすることで、光熱費やCO2排出量は約1割削減できます。

省エネを考慮した暖房設定温度の目安は20℃以下ですので、暖か系のインナーを着用するなどして、控えめな暖房温度を目指してください。そうすることで、年間の暖房費を約16,000円節約できます。

 

「給湯・節水」分野は、取り組みやすくて省エネ効果の大きい「手元止水型節水シャワーヘッド」を利用するとともに、「シャワーの利用時間を1人1分短縮」に取り組むことにしました。
 

(診断員からのアドバイス)

診断者様の場合、シャワーヘッドの利用で年間約24,000円、シャワー時間の短縮で年間約5,000円の節約になります。同時期に診断した別の方の場合では、美容型節水シャワーヘッドを利用していて肌ツヤが良くなったといった話も出ましたので、省エネ目的ではなく美容目的で節水シャワーヘッドを導入してみるのも良いかもしれませんね。

 

「テレビ」の分野は、提案された対策のなかに取り組めそうなものがありませんでした。

 

(診断員からのアドバイス)

できる限りテレビを見続けなくてもすむような対策(家族間の会話やリスキリングの学習の時間に置き換えたり、無操作自動電源オフなどの省エネモードを活用したり、睡眠障害や生活習慣病の予防のためにテレビオフの時間をつくったり)を検討してみてください。

 

これらの対策を講じることで、最終的にCO2の排出が585kg(18%)削減でき、光熱費は年間44,000円も節約できる試算となりました。

盛岡の平均的な3人家族の半分程度のエネルギーで生活できるようになります。今後とも省エネに配慮した生活を継続していただきたいと思います。
 

 

受診者Mさんの声

このような診断を受けるのは初めてでしたので、少し緊張して臨みました。診断士の花澤さんのきめ細やかな対応に感謝いたします。自分の生活を見直す良い機会になりました。

課題のTV時間も家族で話し合って、眠る前にはオフにする習慣をつけていきましょうという事になりました。

エアコンの設定もアドバイス通り、除湿ではなく、設定温度を28.5度~29度設定で緩やかに冷やしています。結果どうなるのか楽しみです。
ありがとうございました。




参考資料
※家庭エコ診断制度ポータルサイト
https://www.uchieco-shindan.jp/

※あなたに合ったエコ対策を。「うちエコ診断」を受けてみませんか?(いわてわんこ節電所)
https://www.co2-diet.com/topics/detail.php?id=437

※「みんなでおうち快適化チャレンジ」(COOL CHOICE ホームページ)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/kaiteki/

※スマートライフおすすめBOOK(一般財団法人 家電製品協会ホームページ)
https://shouene-kaden2.net/recommend_book/