高森高原風力発電所(一戸町)
高森高原風力発電所は、大型の風車11基からなる県内初の蓄電池を併設した大規模風力発電所で平成30年1月1日に運転を開始しました。
- 定格出力:
- 25,300kW(2,300kW×11基)
- 売電電力量:
- 1年あたり約5,300万kWh
(一般家庭約1万6千世帯分)
太陽光や風力、地熱など自然の力を利用する「再生可能エネルギー」。繰り返し利用が可能で、エネルギーを作る時に、CO2を排出しない(増やさない)という特徴があります。自然豊かな岩手は、再生可能エネルギー資源の宝庫。岩手の持続可能な未来は「再生可能エネルギー」がキーワードかもしれません。
太陽電池を使って、太陽光の持つエネルギーを電気に変える太陽光発電。住宅や施設の屋根などへの設置が広まっており、小型電子機器の携帯用電源、災害時の非常用電源などにも利用されています。岩手県は日照条件が良い場所が多く、太陽光発電に適した地域といえます。
風の力で風車を回し、その回る力を発電機に伝えて電気に変えるのが、風力発電です。岩手県は、風力発電に適した風が吹く地域が多く、県内各地で大規模な風力発電施設(ウィンドファーム)が建設されています。
高森高原風力発電所は、大型の風車11基からなる県内初の蓄電池を併設した大規模風力発電所で平成30年1月1日に運転を開始しました。
水力発電は、河川の水などを高い所から低い所まで導き、流れ落ちる勢いによって水車を回し、電気をつくります。水資源が豊富な岩手県では、40の水力発電所で約12億kwhの電気を供給(令和2年度)。これは、一般家庭約25万世帯における年間電力使用量に相当します。
簗川発電所は、簗川ダムから取水して発電するダム式発電所で、ダムの落差約50mと最大流量4.8m3/秒の水力エネルギーを利用して最大出力1,900kWの発電を行います。年間に発電できる電力量は、一般家庭約3,600世帯が一年間に使用する電力量に相当します。
火山のマグマの熱で温められた熱水・蒸気を地中から取り出し、タービンを回して電気をつくる地熱発電。岩手県は地熱発電のパイオニアで、国内初の地熱発電所である「松川地熱発電所」は、50年以上運転をしています。県内の地熱資源は、全国トップクラスのポテンシャルを有しています。
松川地熱発電所は、昭和41年10月に完成、運転開始した国内初の地熱発電所です。蒸気井から噴出した天然の乾き蒸気でタービンをまわして発電を行うドライスチーム方式が採用されています。
木材や家畜のふん尿、生ゴミなど、化石燃料以外の動植物によるエネルギーのこと。岩手県は、県土の約8割が森林で、家畜の飼養頭数や生産額も全国トップクラス。バイオマスはいわての強みを生かした再生可能エネルギーであると言えます。
下水処理過程で発生する下水汚泥を嫌気性消化して得られる消化ガスを発電に有効活用することを目的に岩手県が設置し、平成29年12月1日に発電を開始しました。都道府県が所管する流域下水道の処理場におけるFIT活用の発電としては東北地方で初の事例です。